SWIMMING フリッパーレッスンプログラムの参考意見(特に水慣れグループ)
2002年5月28日(火)
問題点
1、 水慣れグループは、本格的なスイミングレッスンが確立していないために、レッスン内容が本人のやる気を引き出す、本人の興味のある事を中心として立案されるので、ある意味において、本人のペースで進められている。(自閉のマイペースの増強)
* リーダーとは担当ボランティアの事です。原則、一人に一人!!
2、 フリッパー全体のプログラムとグループレッスンと個別レッスンの持つ意味の違いをリーダー自身が理解しているか?
* フリッパー全体のプログラムは大きく分けて、個人レッスン、小グループレッスン、大きな洗濯機のようなリトミック的活動、アスレチック的活動の4つになる。
* それぞれのプログラムにおいて、そのプログラムを立案した目的は何か?
(全体目標は何か?個人目標は何か?)
* その、大きな目的にむけて、それぞれの子供の障害と発達段階にあった細かなプログラムを立案する事になるから。
まずは、リーダー自身がプログラムの持つ意味を理解していないと先には進めない。
3、 個別レッスンで遊びを中心としたレッスンと厳しめの本格的なスイミングレッスンの違いが確立しにくい。(特に水慣れグループ)
* レッスン内容が水遊び中心になっているので、遊びの時間とレッスンの時間の区別が付いていない。メリハリがない!!
* レッスン時間中のメリハリがないと、子供もレッスンを受けるという状態にならない。(「今、ここは、がんばろう!!」とか、「これが終わったら、〜で遊べるから、リーダーのいう事を聞こう」とか、、)
* 子供にとっても見とうしがたっていないとマイペースを増強させる。
4、グループレッスンも個別レッスンも、子供が水を怖がるためにレッスン内容が限られる。レッスンプログラムの数が少ない。(特に水慣れグループの問題点)
5、フリッパー全体のプログラム(更衣、待ち時間、体操、掛け声、座ってのバタ脚、個別レッスン、グループレッスン、大きな洗濯機−視覚情報と音楽を織り交ぜた大きなグループレッスンととらえる(?)、アスレッチック、ホイッスルによる終了合図、YMCAゴーゴー、更衣、保護者への申し送り、)で、各センテンスにおいて子供の発達段階を考えた援助プログラムが立案できているか?
6、リーダーと子供の人間関係が子供優位になりやすい。
(レッスン内容が子供のペースで進む場合がおおいので、子供がレッスン中はリーダーの指示を聞くという関係が確立しにくい。特に水慣れグループにおいては、スイミングレッスンではなくて水遊びで終わってしまう。)
7、全体のフリーのリーダーがいない。
(特に、水慣れグループにおいては、キーマンのリーダー=フリーのリーダーの存在は大きい)
以上、これらの問題点がある。
そのために、リーダーがきちんと、イニシアチブを握りレッスンするとい体系がとれない。
リーダー自身も(子供に対して)次に何をすればいいのかわからなくなり、余計に子供との人間関係が泥沼化していく。
*リーダーがやる気、自信をなくしてしまう。これが一番の問題点。
解決策(案)
家族と情報交換。
レッスンで、かんしゃくを怖がっていてはプログラムも進まない。しかし、パニックをおこすのは厳禁!!
そのための情報収集として、家族の療育観をしるのは必須。
人の指示を聞く事に慣れているのか、常にマイペースで指示に従うことに慣れていないのか。この、情報をもとに、指示だしの回数、タイミング、内容を考える。
また、パニックのサインについての情報を得る。
これぐらいのかんしゃくまでは大丈夫とか。この台詞が出たら要注意とか。この行動が出たら、パニックになりやすいとか。この環境、条件はパニックを起こしやすいとか、。
これらを元に、環境とレッスンプログラムを設定する。
他の情報も、まずは問題点の1〜7までを考えるときちんとでてくる。それにもとづいて情報の収集にあたる。
* 収集した情報は担当のリーダーだけの情報としないで、みんなで共有する。
問題点とそれに対する解決策(案)
問題点
1、 水慣れグループは、本格的はスイミングレッスンが確立していないために、レッスン内容が本人のやる気を引き出す、本人の興味のある事を中心として立案されるので、ある意味において、本人のペースで進められている。(自閉のマイペースの増強)
3、グループレッスンと個別レッスン、個別レッスンのなかでも遊びを中心としてレッスンと厳しめの本格的なスイミングレッスンの違いが確立しにくい。
4、グループレッスンも個別レッスンも、子供が水を怖がるためにレッスン内容が限られる。レッスンプログラムの数が少ない。
問題点に対する対策(案)
1、まずは、理想論からいうと『自閉の増強』はさけたほうがいい。
2、そのためには、問題点3を解決するために、具体的なプログラムをつくる。
3、具体的なプログラムを作るために、問題点4、子供が水を怖がる事を軽減できる事はないかを考える。
1)、水を怖がるとは?より詳しく分析する。
水が顔にかかる感触が嫌なのか?
水のしずくが顔にかかるのが嫌なのか?
息ができない事に対する恐怖からなのか?
etc.
2)、通常のレッスンの水慣れグループの場合、きちんと、水慣れができてから、ゴーグルを使用する。水慣れも一つの大事な過程だから、、。
しかし、障害児スイミング、特に自閉グループにおいては、こだわり、パターン化傾向、環境に対する過敏が自閉の症状、問題行動としてある以上は、通常レッスンと同じ価値観ではいけないと思う。
3)、水に対する恐怖感を和らげるために、ゴーグルの着用を先に考える。
しかし、物を装着する事を嫌う場合が多い自閉症の場合、このゴーグルの着用さえもままならない。「では、着用を嫌がるから止める?」ではなくて、ゴーグルを着用するためのレッスンプログラムをつくり、実施する。
実施する場合、まず、ゴーグルのタイプの選択から、きちんと考える。
違和感が少ないのは、ゴーグルの目のグラス周りにゴムが付いていないものがいいかもしれない。あと、このゴーグル着用に関しては、保護者とよく相談すること。
* まだまだ、途中ですが、F君とSさんには、口答でお伝えしたので
失礼とは思いますが、このまま送らせて頂きます。
口答で伝えた事で大切だと思う事の抜粋
1、子供が指示した事を行わない場合、次の事が考えられる。
1)、指示された事が理解できているのに、自分がやりたくないのでやらない!
2)、指示された事が理解できていて、やらなければいけないとわかっていても、行動の切り替えができない!
3)、指示された事が、理解できていない。
言語コミュニケーションが取れる子供でも、自閉症はもともと、模倣力が弱い障害です。解ってそうで、実はわかっていない場合が多い。
同じように、「指示に従わない!」という、問題でも解決のアプローチは全然違います。
1) の場合、人間関係の問題も絡む、また、その子供がその指示に従わない理由を考えてプログラムを再構成する必要もでてくる。人間関係が、メインの場合は子どもの反応でいちいち、プログラム内容を変更していると余計に指示を聞かなくなる。
2) 取り掛かり部分を、一緒にやるようにする。
声がけだけでダメな場合は、部分介助とかを取り入れる。
3) 子供の理解力により、サポート内容が変わる。
とりあえずは、二人羽織で一緒にやってみて、一人でも出来るかを判断する。
一人でできない場合は、指示の内容、行動を分解して、子供と二人羽織で実践。
一人でできるようにもっていく。
* 案外、3)の場合が多いが、現段階において、リーダーは1)と判断して、あきらめる場合が多いように見受けられる。
2、プログラムの移行とタイミング
どんなに、すばらしいプログラムでも次のステップへのタイミングは大切。
学校教育とかでは、知的学習にしても運動レッスンにしても、まずは、一つの段階がきちんと完全にできていないと次の段階には移行しない。
しかし、自閉症においては、ひとつの事に完全を求めすぎると、パターン化傾向のために、逆にそのレッスン(成果)がこだわり行動などの問題行動へとなってしまう恐れがある。
そのために、常に、次のステップへの移行プログラムを立案し、現在のプログラムが六、七割できたところで、少しずつ次のステップに移行していったほうがよい。
ただ、自閉傾向の強弱により状態が安定していない場合は、現段階のプログラムの前後のプログラムの割合を変えて行うとよい。
3、プログラムの進め方
きちんとしたプログラムが立案できても、子供の状態にあった進め方をする。
例えば、机にビローンと広がったアメーバー状の物。星とか六角形とかの形にする。
いきなり、その形にするのには無理があるし、大変な労力。
そこで、まずは、広がった状態を形とか気にしないで集める。(多分、丸とか楕円とか)そうして、指定されたかたちの大きさに近づける。
次に、形を整えていく。丸の部分を少しずつ変えて、角を作って、指定の形に近づけていく。
このたとえ話で伝えたいのは、何事も子供の状態(自閉傾向の度合いー指示に従えるかどうか)に合わせて、プログラムを段階的に進めていく事。
プログラムを立案し、いざ進めようと思っても、今まで子供中心で進めていて(レッスン中は、子供の後から追っている状態)、突然にレッスン施行側のペースにしようと思っても、子供の抵抗も強く、パニック誘発になりかねない。今までが、1対9の割合で子供のペースだったのなら、3対7ぐらいでやってみる。
ただ、この割合の考え方は、各センテンス(着替えとか、レッスンとか)によってもちがってくるから。一つ一つ、細かに考えて進めていくことが大切。
F君(去年キミの担当のボランティア)に送ったメールも抜粋して送らせてい頂きます。
ケース1)Gちゃんの自閉傾向が強まり、レッンに行き詰まった。(02年5月9日)
さて、問題のフリッパー対策です。
詳しくは、お母さん本人に伝えて、Jちゃんと連絡を取るように
進めたんだけど。
あと、Jちゃん(ボランティア)だけではどうしても詰まること
も予想されるので、ワンポイント(私的には、キーマンというんだけど)
ヘルパーの必要性を、お母さんがS(スタッフ)さんに相談する事。
もちろん、この事をお母さんがJちゃんと相談してからSさんには連絡する事。
スイミングレッスンが確立していない子はとくに、プールではマイペースになりがち
なので、更衣の段階からが勝負になります。
Gちゃんの場合、着替えは早いとの事。だったら、着替えた服をリーダーがしまうの
ではなく、面倒だけど一緒に、二人羽織り、または指差し指示で行う事。
プールサイドでは、とびはねさせない。
(原則、、更衣のときの様子で基準を決める)
みんなを待つ時は、プール横のスタンド(?)に座らせる。
だから、この時Jちゃんは、他のリーダーみたいにお話できないね。ちょっと、
つらいけど、人間関係が確立すれば、大丈夫だから、、、。
レッスン内容は詳しく分からないけど、、、。
指導法を、もっと手取り足取り法にかえたほうがいいかも、、、。
とりあえず、みんなでサポートしてあげる事が大切かな?
キーマンの働きとしては、きらに対して接していたように、クールに
ワンポイント指導、指示が原則です。
キーマンは、Gちゃんを楽しませるのではなくて、「きちんとしんないと。」「指示
を聞かないと!」と、こちらを意識させるためキーマンです。
この表現でわかるかな?では、参考になるといいけど、、、。
ケース(2) Yくんの頑固気質が著明。レッスンを嫌がる!!(02年5月19日)
さて、Yくんプランでいい忘れたこと!!
バケツの遊びでレッスンにならない場合とか、、、。
お母さんを巻き込むの!!
「〜(やらせたいレッスンか、指示通りに止めさせたい事)を、きちんと〜まででき
たら〜〜(できれば、プールの後にいつも本人が楽しみにしている事)する。できな
かったら、〜〜は、今日は無いよ!!」
というふうにする。
おととしのBちゃんとか去年のHちゃん担当の子とかには、効果
テキメンでした。
この作戦で、大切なのはお母さんは、子供が実際に約束を破った場合に
この事を、何があっても実行する事。
または、次回にちゃんとやる事を本人に自覚させる事!!
ただ、今回のYくんの場合は、頑固気質と人間関係から、お母さんの譲歩は裏
目に出ると思う!!
まあ、どっちにしてもお母さんの考えを聞くのが一番なんだけど、、。
バケツを使用する場合は、飴と鞭。
「〜のレッスンができたら、〜までバケツ遊びをしてもいい!!、」、とか。
メリハリをはっきりとつける。
時計が理解できている場合は、時計などの視覚情報を利用する。
まとめ!!
レッスンのポイント!!
* 指導時の声の大きさや、トーン、表情は、状態が悪い時や人間関係を作っている時の駆け引きの時の大きなポイントです。
*
センスとタイミング!!
*
人間関係とプログラム!!
あとの、二つが大きなポイント!!
センスがなくても熱意とやる気とチームワークがあれば絶対に子供とのいい関係(信頼関係)がつくれます。
最後の二つのポイントは、キミの自閉症の主治医の先生と意見が同じ!
自閉症教育の合言葉のように二人して言っています。
とりあえず、これは、私の個人的な意見です
不足分(Sさんに送っていない事で大切な事)
1、指示の統一
*
一人の子供のプログラムでは、全員が同じ指示内容で統一する。
*
子供が混乱するのが一番いけない。
*
禁止事項は、誰が相手でも、どんな時でも禁止で統一する。(特に知的に低い子は厳守)
*
この時、このレポートの『口答で伝えた事で大切と思うこと』の3を加味しながら進めていく。